上記タイトルで、「癌と化学療法」という医学雑誌(第35巻 第12号 2008年11月)に
掲載された論文の紹介です。筆者は、恵泉会大阪ガン免疫化学療法センターの武田力先生。
マウスにがん細胞を移植し、その腫瘍増殖速度と肺転移数などを、
①活性化リンパ球投与群
②ハイパーサーミア群
③両者併用群
で比較検討してあります。
結果は、図1.2.に示すごとく、
腫瘍増殖は、活性化リンパ球群、ハイパーサーミア群いずれも対照群に比べて抑制
されたが、併用群ではさらに著明な増殖抑制が相乗的に有意に認められた(図1)。
肺転移の抑制も同様に、活性化リンパ球群、ハイパーサーミア群いずれも対照群に
比べて抑制されたが、併用群ではさらに著明な転移抑制が認められた(図2)。

このように、動物実験とはいえ、活性化リンパ球、ハイパーサーミア、またその併用において
転移抑制効果が認められたとの報告は、患者さまにとってはうれしい報告ではないかと思い
ます。もちろん、この報告例が、治療を受けられるすべての患者さまにあてはまるわけではあ
りません。しかし、がん治療の選択肢のひとつとして考える時、参考にはなるかと思います。
代替療法はエビデンスに乏しいと非難されがちですが、熱心な研究もなされています。多くの
研究の成果が新しい医療の形を作っていくのも夢ではないでしょう。
私は、近い将来、西洋医学、東洋医学、代替医療が統合され、それが患者さまの幸福に繋が
ることを切に願っています。
藤岡医院 院長 藤岡靖也







