2月18日、熊本県民交流会館パレアにて、熊本代替療法研究会の第3回勉強会
が行われました。
熊本代替療法研究会(長尾和治会長)は、平成20年10月、患者本位の真の
統合医療を目指す医療従事者、代替療法研究家、施術者、心理療法カウンセ
ラー、有機農法実践家によって結成されました。現在、月1回の勉強会を会員
が順番に講演を行うという形で、一般公開の上行っています。
第3回目は、TAO塾の波多野毅氏とオーストラリア在住で緩和ケアスペシャリストの
山本みゆきさんの講演が行われました。60席の会場が満席となり、活気にあふれた
勉強会となりました。お二人の講演のエッセンスを紹介します。
波多野さんは「複眼思考と東洋の食医学」と題して、TAO塾の創立から現在に至る
活動まで楽しく、明るく、おもしろくお話しされました。波多野さん曰く、「物事は、すべ
てどう捉えるかによって変わってくる。たとえば、コップの水が半分しか入っていない
と考えるか、半分も入っていると考えるかでは大きな差がある。」とのこと・・・この発
想で、不便で何もないという印象の小国町を自然豊かないのちの故郷としてデザイ
ンし、それを表現し続けられています。まさにロハスの先駆者ともいえる人です。
TAO塾では、農業研修や料理教室など様々なプログラムを体験できるそうです。
すべてのプログラムがこころとからだを自然のリズムに調和させていくというコンセプト
に基づいてています。TAO塾に集う人たちは、日本全国に留まらず、世界各国からと
いいますから、これも波多野さんのお人柄からでしょうか。これからも「ひとつらなりの
いのち」の発祥地として発信し続けていただきたいと思いました。



山本みゆきさんは「ホリスティックヒーリング」をテーマに私たちのこころとからだの関係を
分かり易く話されました。山本さんは、パートナーと共にオーストラリアに在住で3か月
ごとに来日して熊本でセミナーを開催するという国際感覚にあふれた女性です。彼女の
緩和ケアスペシャリストとしての知識と技術は、アメリカでのホスピス看護師時代に培わ
れたものとお聞きしました。現場での実践的な話は説得力があり、看護学校、医療機関
など多岐にわたり講演活動をされています。
私たちのいのちの根幹をつかさどる脳の働きを「爬虫類=へび」、情動をつかさどる脳を
「さる」、思考をつかさどる脳を「ひと」として、おもちゃや人形を使いながら、脳の発達と体
やこころの仕組みを実に分かり易く話してくださいました。
思考をつかさどる脳は、脳全体として5%ほどの働きしかしていないとのこと。
私たちの感覚としては、思考をつかさどる脳が95%という気がしますが、実はその逆と
いうことです。ということは、私たちは、本能や情動をつかさどる脳に気付かないうちに支
配されているということでした。
95%の脳には、自分らしさともいえる本能的なこころの働きが秘められているわけです
から、本当の癒しというのは、言葉や手技だけでは成しえないスピリチュアル的要素が
重要であるということが、山本みゆきさんの話からよく理解できました。
藤岡医院 院長 藤岡靖也